空の誓い、海との約束
「立場、立場、立場。王族が何よ、王位後継者が何よ! もううんざり!」
「姫、」
何か言いかけたリフを遮って、私は叫んだ。
「もういい! リフなんかダグラスに首刎ねられちゃえばいいのよ!」
部屋に飛び込んで、思いきり扉を閉めた。頭も心もぐちゃぐちゃで、私は夕飯も食べずに泣き続けた。
酷い事を言った。明らかに八つ当たりだった。
あんな事言いたい訳じゃなかった。悲しくて、苦しくて、行き場を無くした感情が辛らつな言葉になってしまっただけ。
今日会った、ダリアおばさんの紹介でお付き合いを始めた幸せそうな恋人たちが羨ましかった。
あんな風にリフと寄り添えたらどんなに幸せだろう。幼い頃とは違う意味で手を繋ぎ、特別な存在として触れ合えたら――
『なりません、姫』
リフに名前を呼んで欲しかった。リフの恋人になりたいと願った。
『身分が違います』
『御自分の立場をお忘れですか』
どんなに願っても叶わない夢なのだという現実を自覚する度、胸が苦しくてたまらなかった。
「姫、」
何か言いかけたリフを遮って、私は叫んだ。
「もういい! リフなんかダグラスに首刎ねられちゃえばいいのよ!」
部屋に飛び込んで、思いきり扉を閉めた。頭も心もぐちゃぐちゃで、私は夕飯も食べずに泣き続けた。
酷い事を言った。明らかに八つ当たりだった。
あんな事言いたい訳じゃなかった。悲しくて、苦しくて、行き場を無くした感情が辛らつな言葉になってしまっただけ。
今日会った、ダリアおばさんの紹介でお付き合いを始めた幸せそうな恋人たちが羨ましかった。
あんな風にリフと寄り添えたらどんなに幸せだろう。幼い頃とは違う意味で手を繋ぎ、特別な存在として触れ合えたら――
『なりません、姫』
リフに名前を呼んで欲しかった。リフの恋人になりたいと願った。
『身分が違います』
『御自分の立場をお忘れですか』
どんなに願っても叶わない夢なのだという現実を自覚する度、胸が苦しくてたまらなかった。