瞳の中の碧い海
大学生になったばかりの
ある日
悪友と
遊びに出掛けたときのこと。
仲間の1人が
今日はいいカモを連れてくる
と言った。
「風俗嬢なんだけど
ちょっとここが
足りないんだよね」
そいつはこめかみを指差して
そう言った。
「乗せればすぐ
ヤらしてくれるし
金もいくらでも
出すんだぜ?」
棗は
そんな女に興味は無かったが
悪友たちは喜んでいた。
騙す方も悪いけど
騙されてカモにされる方も
悪いんだよ
と
その時までは思っていた。