瞳の中の碧い海
「おまえ言ってる事
矛盾してるぞ!?」
「誰にでもいい顔したらしたで
怒るんだろう?」
「あーもう、翼!
こんな奴とは別れろ!」
「また命令かよ。
何様なんだよ」
「おまえこそ
何様なんだよ!?」
ついさっき
ゼミ室の前で棗は
新入生の子に告られたらしい。
今までずっと
来るもの拒まずだった彼が
初めてそれを断った。
それがあまりにも
冷たい言い方で
泣かせてしまったという。
で、健ちゃんが
そんな言い方ないだろう!?
と口を出した。
相変わらず仲が悪いんだけど
以前ほど
険悪じゃない気がする。
だんだん
子供のけんかのように
なって来た。
「ホント
おまえなら大嫌いだわ」
「オレの方が
おまえのこと嫌いだね」
「そろそろやめなさいよ…」