裏表ガールも恋をする


「ふふ。あんたら、いい感じじゃん。いいもの見せてもらったわ。」


上から降ってくる声を聞き、咄嗟に上を見上げる。

視線の先にはニヤニヤしてる楓がいた。



『盗み見とかやめろ変態。』

「変態なんて失礼な。幸せ真っ最中の結菜ちゃん?」


相変わらずの口ですね。


『うっせ。楓こそ、顔が緩んでる。いいことあったんだ?や・ま・と・君と。』

「ほっとけ、バカ結菜。」


そこまでやって2人同時に笑う。


『じゃーね。そろそろ入らないとババ…お母様が怒るから。』

「そだな。じゃ、またね!」

『おーぅ。』


楓に背中で返事をしながら家に入った。

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