紅 き 瞳
そして、今まで走り続けていた馬車がゆっくりと止まった。
「リョウさま、着きました」
向かい合って腰掛けていたナオは、すばやく場所を降り外へと通じる扉を開けた。
馬車から降りると、そこは見渡す限り…草も何も無い枯れた世界。
太陽の暖かさが無い世界は、なんだか肌寒い。
「ナオ……、リラはどこに…?」
「あちらでございます…」
ナオが指差したのは、本当に小さな小さな小屋。
そこは、ろうそくの明かりなのか淡い光が浮かび上がっていた。
そしてそこに、小さな黒い影を見つけた。
「リラ………」