ー 遥彼方 ー 新選組と共に……
流れ
1866 慶応2年
2月12日 隊費を紛失した勘定方・河合耆三郎
土方「切腹だ」
近藤「致し方ない」
河合「待って下さい!!!実家に文を出し…送ってもらいます!!!少し待って頂けないでしょうか!!!」土下座する河合
スパンッ!
遥「救世主ここに降臨!!!」
土方「勝手に入るなっっっ!!!」
近藤「遥…出ろ…」
遥「もう座っちゃいました。
この件、私に預けて頂けないでしょうか……」
近藤「何故」
土方「つまみ出すぞ!!!」
遥「一月待っても来なければ……私が払います。もしくは拳銃自殺でも構いません」
河合「っっっ!!!いけません!
私の為に命を捨てないで下さい!」
遥「坊やは黙ってて」
土方「お前が死んで詫び入れるのか?
何故……」
遥「伊東甲子太郎が組の為に一文も出さなかったのに、彼は給金も少ないのに30両も出してくれたんです……汗水垂らした給金を少しずつ貯めていたのに、組の為に出したんですよ?
そんな人が悪事を働くとは思えない
私は彼を信じます」
近藤「……………………………………」
土方「分かった……お前に任せる」
河合「止めて下さい!はるさん!」
遥「こんな所でモゴモゴしている間に私の寿命は縮んでるんです……早く文を出しなさい!!私のこの貴重な命をあなたに預けたんです!!!」
河合「はいっっっ!!!失礼します!」
遥「私も失礼します」