Time memorial~遠くへいる君達に、会いたいと願った~
『だ…誰?』





少し声が震えている



仕方がない。あまりにも急展開すぎるんだ





その人は細身で背が高くて175~くらい?

髪は耳が見えるくらい短くさっぱりしてて

健康的に焼けてて、歳は…同じくらいかな





なんてまじまじと見て思考を巡らせている私に、確かめるようにその人は聞いてきた





「オリハさん…だよね?」




『は、はいっ!』




あ、思わず返事しちゃった…



するとその人は
ホッとしたように笑顔を見せた。




「よかった。だよね。ここには俺達しか来れないって言ってたし…。」




『俺達?』




それってどういう事?

ていうかこの人誰?

なんで私の名前知ってるの?




「あー。とりあえず上がりなよ。寒いでしょ?それから話そう。みんな揃ってるしね。」



『みんな?』


「うん。オリハさんが最後だったんだよ。」



『???』



なんだろう…
怪しい筈なんだけど警戒心が持てない…



それどころか、なんか

前にもどこかで会ってるような…




「ほら。」



そう言って近づいて来て、ドアを抑えて中へ促す。



『う、うん…。』



私はおずおずと中へ入った。


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