Time memorial~遠くへいる君達に、会いたいと願った~
クリスマスイブ。

テストが終わってしばらく経った


今日この頃



すごく寒い。
マフラーを付けないと凍死するんじゃないかってくらい。


『あー。もう…テストも散々なのに…』


寒いのは好きだけど限度がある。


ブルブルと肩を震わせて

マフラーを鼻先まで引き上げる。




『はあ…』


なんか、つまんないな…


もっと、面白いことが起こればいいのに



『って、思うだけ無駄か。』



少し自嘲気味に笑う。


そして私の意識は、山のように積み上がった訂正に暴言を吐くことに移り変わった。




そして家にたどり着いた私は

ポストに手をかけ



『ん?』



見慣れない赤い封筒を見つける。


~緋鞠 織羽様~



『私宛…』



ひっくり返した



~シエル~




『シエル…?』



シエルなんて名前の知り合いはいない。



不安に思ったが
ここに突っ立っているわけにもいかず



『…なんだろう…』


私はその封筒を持って、家に入った。


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