時刻んだ愛は消えていなかった



授業が始まり僕は教科書を取り出す。


きーちゃんの教科書はまだみたいなので今日も昨日みたいに机をくっつけて教科書を一緒にみる。


さらに昨日みたいに男子の視線が凄い。


きーちゃんはそんな事に気づくことなく、授業を真剣に受けている。


ついみとれてしまったせいか、きーちゃんが。


「どうしたの?そんなまじまじと私の顔を見て、顔になんかついています?」


「えっ?いや違う、つい…ね?」


「よくわかりませんが、授業はちゃんと受けなさい」


きーちゃんは微笑みながら黒板に目をやる。


「ごめんごめん」


僕も授業に集中する。
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