先輩、叶わない恋の叶え方教えてください。
四章 恋愛相談
あの失恋の日からだいぶたった。
だけどまだ
先輩は忘れられない。
忘れられたら。楽だよね。
でも無理なの。

今日も二階の無人の廊下の窓から夕日を眺めてる。こうやってボーって先輩の事考えるのが今の日課。今日ボーってしてたら

ポン

後ろから誰かに肩を叩かれた。
振り替えってドキリ。
振り返らなきゃよかった。
そんなことできっこないけど。

後ろに立ってるのは先輩。
始めて会ったときより
背が伸びた気がする。
先輩も大人になってるんだなーって思ってドキドキする。

見とれてたら先輩に不思議な顔された。
あちゃちゃ。

「こんにちは」

「うん」

その後先輩がニコッてする。

ズキッ

この笑顔を彼女にもみせてるんだ

「眉間にシワよってるよ?
大丈夫?」

はっ!急いで額にてを当てる。
ほんとだ。シワが3本。

「なんか悩み事なら相談にのるけど?」

先輩が顔を覗いてくる。わたしは

「私は叶わない恋をしてるんです。
その人には彼女がいて。
とても遠い遠い恋なんです。」

それまでいいおえると
涙が溢れそうで
こっそり目をぬぐった。
先輩は夕日を見ながら言った。

「君の願い事がかないますように。」

ありがとう。
< 4 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop