男子1人のシェアハウス2
「あっ、久しぶり!菜々元気だった?」
私を見ると安心した優はホッとため息をついていた。
「元気だよ。で、何か用?」
「あっ、えっとね…。」
言葉に詰まった優は私に気を使ってくれているんだね。
「翔太のことはもう諦めたから大丈夫だよ。だから心配しないで。今日はありがとう。じゃあね。」
優を追い出して手を振って玄関の扉を閉めた。
二階に上がってベットの中で泣いた。
落ち着いたところで、一階に行こうとしたら携帯が鳴った。
「はい。もしもし。」
『出てくれた!!菜々元気?』