お向かいさんに恋をして
「うっま! 

やっぱ手作りって良いよなぁ! 
ぬくもり感じるっつーの? 
コンビニ弁当より断然良いっ!」

「安達はしゃぎすぎっ! 
米粒飛んできたっ! 
さくらちゃんのお弁当一粒も無駄にするなっ。 ああでも確かに今日も美味しい!」

「ありがとう、二人とも」

目の前で私が作ったお弁当を美味しそうに食べてくれる二人に笑みが漏れる。

あれから一週間。
私は3人分のお弁当を作って通学した。

私と安達くんときなこちゃんの分だ。

きなこちゃんが

「いいなぁ安達。
さくらちゃんのお弁当、わたしだって食べたいのに……。親子丼美味しかったし」

と呟いたのを聞いて嬉しく思い、彼女の分も作ることにしたのだった。

きなこちゃんは実家暮らしだから、安達くんみたいに手作りの味が恋しいとかじゃなくて、単に私の味付けを気に入ってくれていたみたいだった。
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