お向かいさんに恋をして
二人の圧にタジタジになりながら、私は何とかそう伝えた。

「……あっ、分かった! 例のあの事件の時の……?」

納得しているきなこちゃんの横で、声をあげる安達君。

「と、隣?! さくらの部屋の隣?! おい日野さん、どうなってんだっ?!」

「って言われても……。偶然としか……」

日野さんは困ったように頭をかいている。

「くっそ羨ましいっ! 俺もそのアパートに引っ越してぇっ! さくらの隣っ!」

何故か熱い安達君に笑うきなこちゃん。

「残念。さくらちゃんの部屋の隣は、両方埋まってるのよ? そちらの日野さんと、専門学生のお姉さんで。向かいも埋まってるしね? さくらちゃん」

「うん。あのフロア、別の部屋も埋まってるみたいだよ」
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