【更新停止します】ツンデレ男子捕獲作戦☆




痛みが増して膝から血が出てきた。学校の廊下なのに殺傷力抜群じゃんか。…。

ああ、



樹くんの姿が消えた。代わりというか何というか、あたしの頭上に影ができていた。

なんだこの影。

そう思って上を向くと。


「……!」


「あほ」


突如現れたその影は、樹くんのものだった。



「血、出てんじゃん」


「な、なん、で…」


「………」


考えていたことがそのまま言葉として出てきた。

「どうして……助けてくれるの、樹くん」


「そのまま泣かれたりしたらうざいから」


「けがしたくらいで泣いたりしないよ」


「……」


樹くんはそのままなにも言わずにあたしのポケットから絆創膏を奪ってぺたりとあたしのひざにはってくれた。


「ありがとう。…ねえ、樹くん」


「……」


樹くんは無言だったけど、その場を動こうとはしなかった。


「あたしの話を聞いて。…お願い」


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