付き合う→結婚
土屋正男は圭太の存在に気づいた瞬間、素早く立ち上がり、頭を下げる。

「初めまして。僕は一年の土屋正男と言います。
あの、新井先輩を抱きしめていたのは、上から物が落ちてこようとして、僕がとっさにやった行動です。
誤解しないで下さい」

「……」

圭太は何も言わず、私をじっと見つめている。

「あの…圭太…」

カラン、コロン…。

「桃ちゃん。店番ありがとう。
もう、今日はお店を閉めて、お家に帰りましょう。
あら?」

「お母さん…」

「桃ちゃんと同じ高校の子達ね…。
もしかして…どちらか一人、桃ちゃんの彼氏とか?」

「いいえ。僕は違います。
初めまして。僕は新井先輩の後輩で土屋正男と言います。」

「後輩…。じゃあ…あなたが桃ちゃんの…」

「俺は桃子の…




ただの友達です」
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