天才極甘党系男子



「今日の濱さん優しいですね」


「お前、すんごい顔してたんだよ?」


そうだった。


濱さんのことが衝撃的で忘れてた。


ああ。


そうだった。


「ごめん、思い出させちゃった?」


「濱さん、わたし大人にならないといけないのに…なれないんです」


そうつぶやくと濱さんは向かいの椅子に座った。


「なにかあったのか?」


「……はい」


なんだか、濱さんにすべて話してしまいたい。


濱さんにアドバイスしてほしい。


どうしたら大人になれるのか。


泣きたくなるのを堪えて顔をあげて濱さんを見ると驚いた顔をした。



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