天才極甘党系男子



1年間を通して、僕の中で寿美乃の存在は大きくなっていた。


「なんかあったのか?」


「そこで聞かないのがいい男でしょ」


「あーはいはい」


心平はケラケラと笑う。


僕はそのやりとりをただ聞いていた。


「あんたたちは、大学行くの?」


いきなり、そんな真面目な話をふっかけてきた。


僕は驚いて寿美乃を見ると、寿美乃はなんとも言えない表情をしてた。


「俺は行くけど…颯佑も行くんじゃね?」


「うん、僕はたぶん医学部」


「親父さんがそうだもんな」


「うん。」


「寿美乃は?」


「あたしは専門」


「ふーん」


その時、僕は思った。


本当は、大学に行きたいんだって。


寿美乃は専門じゃなくて大学なんだって。



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