天才極甘党系男子



「ほら、もう2人の時間にしなさい」


「…ま、まだいいよ」


「澄乃ったら緊張してるの?」


そういうわけではなくて。


もう、居場所がない…。


「澄乃、行こう」


そんな風に優しく言って立ち上がる。


「え、でも…」


「行きたいところがあるんだ、澄乃と」


「わかった」


頷いて立ち上がると優しく後ろで支えてくれる。


そのまま玄関まで行く。


「お母さん、ばいばい」


「またね」


またね、なんて言わない。


わたしをこんな人のところに嫁がせた家族なんて嫌いなんだから!!



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