天才極甘党系男子



「今日のオペ…きつかったんだ」


「そうだったんだ、お疲れ様」


「ん…初めてなんで医者になったんだろうって思った」


「えっ…?」


「最近は心平関係無しにやりがいのある仕事になってたのに」


「…颯佑」


「ずっと診てきていた人にメスを入れる緊張は今までとは違った」


そう言ってゆっくりと箸をおいた。


そしてわたしをじっと見る。


「颯佑?」


「なんか、澄乃見たら安心したよ」


ふう、と息を吐いた。



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