天才極甘党系男子



今日からリハビリ。


あれから毎日、小森さんは来る。


そしていつものようにきつい言葉を浴びせ帰る。


そのあとに颯佑が入ってくる。


「リハビリ行くよ」


わたしを車椅子に乗せてリハビリステーションに行く。


本当は担当の人がするんだけど颯佑が、僕がするっていうから任せた。


どうしてこんなに優しいの?


「ついた」


リハビリステーションに着くなり、

担当の人が笑顔で迎えてくれた。


「澄乃さんですね、よろしくおねがいします」


「はい」


「僕は担当の白須です」


「白須?」


その人の自己紹介に颯佑が返す。


「救命医の」


「あぁ、それは僕の姉です」


そう言って人懐っこい笑顔を見せた。



< 264 / 306 >

この作品をシェア

pagetop