天才極甘党系男子
今日からリハビリ。
あれから毎日、小森さんは来る。
そしていつものようにきつい言葉を浴びせ帰る。
そのあとに颯佑が入ってくる。
「リハビリ行くよ」
わたしを車椅子に乗せてリハビリステーションに行く。
本当は担当の人がするんだけど颯佑が、僕がするっていうから任せた。
どうしてこんなに優しいの?
「ついた」
リハビリステーションに着くなり、
担当の人が笑顔で迎えてくれた。
「澄乃さんですね、よろしくおねがいします」
「はい」
「僕は担当の白須です」
「白須?」
その人の自己紹介に颯佑が返す。
「救命医の」
「あぁ、それは僕の姉です」
そう言って人懐っこい笑顔を見せた。