天才極甘党系男子



リハビリが終わり、わたしは白須先生に連れられて病室に戻った。


ゆっくりとベッドに下ろされる。


「ありがとうございます」


重たいのに。


白須先生は人懐っこい笑顔で横に振った。


「全然」


「また明日も、ですよね?」


「はい、そうですよ」


「わかりました」


「ゆっくり休んでくださいね?
王城寺先生に、愛されるのはいいですけど」


何言ってんだか。


わたしはそれはないよ、と言いながら白須先生を見送った。


本当に疲れた。


久しぶりにこんなに体力使った。


ベッドに寝転がり、ゆっくりまぶたを閉じた。



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