天才極甘党系男子
「なんだ」
「お言葉ですが、そんなにひどい人ではありませんよ?颯佑さんは」
「つい最近出会った貴女になにがわかる?」
「何もわからないからこそ知ろうとして分かっていることもあります。貴方は分かろうともしていないから何も気づけないのですよ」
なんだかむかついた。
イライラする気持ちは抑えられなかった。
「澄乃、もうやめて」
「やめられない!」
「いいから。本当のことだから」
「それでも許せない」
「澄乃」
わたしは俯いて一生懸命抑える。
こんなところで変につまずいてはいけないのに。
でも親がこんなに子供を貶すのは許せない。