天才極甘党系男子
あれから2週間が経った。
別に作ったごはんを食べてくれないわけでもなく話さないわけでもない。
見た目はなんもかわらない夫婦のようなもの。
まだ同居人だけど。
「ん〜」
わたしはレシピサイトを見ながら悩んでいた。
入院中に聞いたお菓子が好きという言葉。
わたしは少しでも距離を近づけたくて作ることにした。
「クッキーかな、無難に」
わたしは家にいる材料を見てクッキーにすることにした。