天才極甘党系男子
そういえば。
颯佑に澄乃って呼ばれたのは患者の時だけだった。
「颯佑?」
「ん?」
「どうして澄乃って呼ばないの?」
「……まぁ…いろいろな。慣れたら呼ぶ」
なんだろう。
一気に空気が冷たくなった気がした。
わたしは触れてはいけない領域に入ってしまったんだと思って黙ることにした。
そんなところに空気を読んだのか女将さんのような人が料理を運んでくれた。
「いただきます」
「いただきます」
2人でご飯を食べる。
なんとなく空気は悪かったけど料理は美味しかった。
そんな感じの1日目だった。