天才極甘党系男子



「あ」


そこへこれから仕事なのか木元さんが来た。


「木元さん」


「さっきぶりだね」


あの時、仕事なら一緒に行こうと言えばよかったのに。


逃げたの、わかったのかな。


「どうも」


「颯佑待ち?」


「あ、はい」


「…あの、さ」


「あの」


ほぼ、同時にわたしたちは言い出そうとした。


それに2人もハッとしてお互いを見る。


「先にどうぞ」


と、木元さん。


わたしは頷いた。



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