天才極甘党系男子



「木元さん…」


仲良くできるのだろうか。


この関係をきちんと理解しているのだろうか。


友だちになりたいけど。


でも。


病院について、わたしは颯佑のいるところに行く。


「王城寺先生」


「はい」


目の前にいるのは、わたしの未来の夫。


仕事の顔で真剣に資料を見ている。


まだ、忙しいのかな。


もう少し、遅い方がよかっただろうか。


わたしは1階のテラスで待つことにした。



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