恋の授業。
「こんな時間からどこ行くの?」
ワタシの母親は結構口うるさい。
と言うか、ワタシは干渉されるのが大嫌いだ。
門限は11時だから周りの子と比べると遅い方だけど、それでも一応決まりとしてあるのは、ワタシを心配しているのか、世間体なのかはわからない。
まぁまぁもう18歳なんだから、と父親がなだめているけど、ワタシに対してどうしていいのかわからないから取っている言動だろうと思う。
「ただの散歩だから…門限までには帰るから」
そう言って玄関から逃げ出す。
こんな気分のときは、尚更ホクロメガネにグチってスッキリしたくなる。