恋の授業。
さっきまで笑っていた人に突然難しい顔をされると反応に困ってしまう。
もちろん、関係ない人なら気にも止めないけど、今のワタシにとってホクロメガネに対しての疑心は全くと言っていいほどなかった。
「では……」
口を開いてからも、迷っている様子が滲み出ている。
「女子高生が夜遅くに1人でこんな所にいたら危ないので、僕の連絡先を教えておきます。」
………
ホクロメガネの、連絡先………
思いもしなかった提案に、全く躊躇しなかったわけではない。
でも、それも何だかおもしろそうだと思ったんだ。
「プッフフ!!うん。……なんかおもしろそう、教えて?」
おもしろそうと笑うワタシを不安そうに見ながら、本当にわかってるのかと何度も確認をしてくる。
そんなホクロメガネがなんだか可愛らしくて、目を細めるワタシを更に怪訝な目で見ながら、ここに来るときは絶対に連絡を入れてからにしてくださいと何度も念を押す。
「いいですか?2つ目の約束ですよ?」
本当に不安な顔をしながら付け加えられた言葉に、ワタシは優越な気分になって首を傾げておちょくった。