恋の授業。
こんな話を冷静に聞くなんて、漫画やドラマにはない。
でも…ワタシの気持ちに迷いはないから。
森川君の表情が少し苦しそうになって、続けられた言葉は
「さっき、川原さん声かけられたでしょ。」
…?
あ。
「うん…」
すでにワタシが忘れてしまったこと。
「すごく嫌だったんだ…」
……うぅっ。
は、恥ずかしい…
相変わらず強くにぎられていた手を、更に強くにぎられる。
「ヤダ。」
ヤダ……?
「っふ!」
ヤダって!
まるで小さい子が拗ねているような言い方に、つい笑ってしまった。
口を尖らせてワタシを見る森川君を、可愛いと思った。