恋の授業。



あ…、ワタシ何今更…



頭が白くなりかけて、そんな自分に気が付いた…


今日は森川君のことを話しに来たはずなのに、ホクロメガネのそういう部分に気付いてしまったワタシは、何故かショックを受けたような気がする。



「ハハっ……!」



カラカラの笑い声が虚しく響いて、ホクロメガネは顔を斜めに傾ける。



……べつに…普通じゃん。



そうだった。
これが普通だった。


本心を言い合う、という約束と、何でも話す、は違うんだ。



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