恋の授業。



もともと、ホクロメガネだって暇つぶしだったんだろうし……

急に呼び出されるの、迷惑だったろうし…

ワタシの話長いし…



心の中でホクロメガネと会わない理由をいくつも挙げる。



「俺、自分でも小さいって思うけど…、くーちゃんを独り占めしたい。」



森川君の声はとても辛そうだった。



「うん…」



それしか言えなかった…

森川君の胸をそっと撫でながら、何を言ってあげたらいいか考えていると、次の言葉に固まった。



「もう俺以外の男と会わないで。」



………?



「あの撮影も、辞めて。」



え……?




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