恋の授業。



なんだこれ
なんだコレ
ナンダコレ



まだ薄暗いキノコ公園のベンチで、ホクロメガネと座っている…



ナンダコレ……

って、ワタシが引き止めたんだけどさ…





“話したかったことがあるんですけど!”

のあと

“ではベンチに行きましょうか”

と、まるで阿吽の呼吸のように、
当たり前のようにここに来ることになった。




「話とは?」



黙り込んだワタシに尋ねる。



「あの…その…」



「…………」




わーーーー!
ダメだーーーーー!
会いたかったなんてやっぱり恥ずかしいじゃん!
言えないよーーーーっ!!



「お、おおおお元気でしたかっ?」



「はい、それなりに。」



「えっと…身長は何センチですかっ?」



「…186センチですが?」



「えっと、えっと…」



ダメだっ…こんなんじゃダメじゃんっ



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