満たされる夜
課長は私の手を掴むと、更に遠藤に近づいて言った。



「次に同じことをしたらただで済むと思うな。今だって殴りたいんだ。めぐみに二度と接触するな。ここにも来るな」



低く響く声が耳に残る。


課長は遠藤をきつく睨みつけると、私の手を掴んだまま部屋へと向かって歩き出した。




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玄関に入ると靴も脱がないまま、後頭部を引き寄せられ唇を押し当てられる。

呼吸をしたくてわずかに口を開けた瞬間に舌が滑り込んできて、貪るように激しくキスをされる。


私の舌を絡め取り、歯や歯茎、上顎と咥内中を課長の舌が動き回る。


息つく間もないそのキスに、私は課長の背中を叩いた。



「はぁ…苦しい…」




課長の額が私の額にくっついて、お互いの乱れた息だけが聞こえる。苦しいのは二人とも同じだったようだ。
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