短編よりもショートショートで
ハイ残念これで終わり♪
「はい!じゃぁ、短編書いてね~」
「やだ」
幼馴染の知夏は、私の言葉に即答しやがった。
「しろよ・・・?」
「い・や・だ」
拒否の言葉が聞こえる。気のせいだよね。うん、気のせい。
「気のせいとか思うんじゃねぇよ?事実だから。」
現実逃避すんなバカ、という涙が出ちゃう言葉を言っちゃう知夏を少しだけ睨んだ。あ、やべ。目から汁が・・・。
「で?なんでいきなり短編書けって言うんだよ?」
「・・・泣いたことに触れてくれないんだ。いーんだいーんだ。どうせ私なんて・・・」
フフフフフ。これなら知夏も優しくしてくれ
「うっわっ。メンタル弱っ」
優しくし
「お前そんなバカだっけ?あ、プラスアホ?」
「いい加減泣くぞゴラァ!」
涙目で訴える私に「泣けば?つか話喚けよ」という知夏の冷たい言葉が胸に刺さる。痛い。ものすっご痛い。
「だからさ、何で短編なの。ショートショートじゃダメなワケ?」
「否、そっちィィィイィ?!」
てっきり、なんで小説を書くんだよのほうかと・・・。
「私ね、ショートショートが好きなの。だから、短編はヤダ。」
「あ、はい。わかりました」
にしても、何書くのか分かってんのかこの子。
「あぁ、わかるよ。どうせ、某国擬人化の同人誌にしたいんだろ?」
「私が思ってることよくわかったね」
「・・・前の文読めばわかるだろ。お前馬鹿か」
刺さった、刺さったよ凄く。というかさ、
「それ言っちゃだめだから!めー!な方向だから!!」
「大丈夫だ、問題な」
「ストォォップ!!」
知夏よ・・・某人気漫画のネタをパクるでない。怒られちゃうでしょ!・・・って、ここで言っても意味ないか。
「つーことで書け!お花夫婦とフェリルー書け!」
「腐向けあんだけど!!」
まぁ、取りあえず、
「書くよな?」
「あ~」
「書・く・よ・な・?」
「・・・書かさせて頂きます」
自分でもわかるほどの真っ黒な笑顔を餌(?)に、書いて貰いました!

後日談。
「・・・って、これルーフェリじゃん!!」
「攻めはやっぱりイタリアだから」
注文と違ってました・・・この野郎。
< 1 / 2 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop