彼の音色に恋をして
「ねえ、沙耶」





「?」







私は呼ばれて、上を見た








敦先輩はチェロをとっくに置いてて、上から見下ろすように立っていた








けど、その顔が…少し赤い?







「どうしたんですか?顔赤いですよ?」









「べ、別に!」








敦先輩はそっぽを向いた














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