ギャップ彼女 1
* * *



生徒会室にて


「なぁ。悠斗。お前決めたのか?」と蓮が質問を投げかけてきた。

『何がだ?』

「何って庶務だよ!庶務。」

『あぁ。』

「誰だよ?」

『花菜月 凛』

「誰だよそいつ?」

『1年の特待生』

「変なのじゃねぇよな?」

『変わった子』


俺がそう言えば、一瞬キョトンとしたが「変じゃねぇか~」と可笑しそうに、蓮はケラケラ笑っていた。




『俺は絶対あの子が良い』



もしかしたらあの子かもしれないんだ。
まだ確証はないが…。



「へ~」


俺がそう言えば、ニヤリと笑った隼人も加わった。



『ただ、引き受けなさそうな気がする。』



あいつ、他人とあまり関わりたくなさそうだもんな。特に学校では。




「そういうと思って、もう手は打ってある。」



ニヤリと口角をあげた隼人の手には、3枚の写真があった。
制服姿の彼女が、バイト先の裏口から出入りする写真と、バイト姿の写真。


その写真をマジマジ見て「おもしれ~」と呟く蓮



それらを持って、屋上に向かったのだった。



〜悠斗 SIDE END 〜
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