ギャップ彼女 1
「リン、リク、おはよう。」
『おはよう。お弁当ここに置いておくね?』
「リン。いつもありがとうね」
起きてきた母に、私がそう言うと、母は申し訳なさそうに笑みをこぼした。
『いいって~昨日も遅かったんでしょ?もうちょっと寝てればいいのに…。』
すぐに無理をする母。そんな母を、私はほっとけない。
『それに、家事は結構好きだよ』
それは本当だ。
特に料理は。おいしいって言われると、嬉しくなちゃうんだ。