赤ずきんちゃんと6人の狼くん   ~危険な逆ハー生活!?~

ハプニング続きの練習試合

ユイ~SIDE~

ジリリリリリリリリリリリリ

五月蝿い目覚ましが

私の睡眠を妨げる。

はぁ~~~~~。


目覚ましさん、もう少し寝かせて。

目覚ましを止めて

2度寝する・・・


ん・・・?


何で、私、

目覚ましかけたんだっけ?


ああ。そうだ、

千秋達の練習試合を見に行くんだった。


え!?練習試合!?

私は飛び起きると

時間を確認した。

8時半・・・。


練習試合は9時からだっけ?

やば!

あと、30分しかない。

私は適当に男物の服を選んで

ユニフォームの入った、

紙袋を持って寮を飛び出した。


ここから、

歩いて40分くらいの町の体育館で

練習試合をやるって言ってた。


腕時計を確認すると、

8時40分。

ダッシュでいっても、

25分はかかる・・・

私は昨日のうちに

麗緒から貰った、手書きの地図を見ながら

歩道を全力疾走した。

途中、道に迷ったけど、

やっと、体育館に着いた。



自動ドアを通って、

観客席の椅子に座る。

試合はもう始まっていた。

63対61でギリギリ、

千秋達が勝っている。


って、言うか、

藤岡高校のコーチって

白ちゃんだったの!?


白ちゃんて言うのは

私の知り合いで、私のクラスの担任。


よく見ると、千秋って

エースだったんだ・・・



背番号はこんな感じ

千秋⇒4番

遊兎⇒5番

薫 ⇒6番

麗緒⇒7番

怜 ⇒8番


残り、4分。


このまま、いけば藤岡高校が勝つ。


ユ「え・・・」


ドン!!!!!!!!


鈍い音が響いた。


驚いて、見てみると

千秋が右足を抑えながら

倒れていた。


相手の選手が思いっきり


千秋の足を蹴ったのだ。


ぴーーーーーー!


笛がなった。


試合は中断され、

千秋は男の人たちに運ばれていった。


ん?

千秋がいなくなったら、

代わりに出る人は・・・


ヤバイ!!!


私は紙袋を持って、

観客席から離れた。


ダッシュで男子トイレの

個室に入って






ユニフォームに着替えた・・・






そのまま、

体育館のフロアに行って


白ちゃんの方に向かった。


まだ、試合は中断されてる。


千秋のことを蹴った奴は退場した。


ユ「メンバーチェンジお願いします」


私がそう言うと、白ちゃんは

驚いた顔をしたけど


笑顔で


白「行ってこい」


って、言ってくれた。


私は、コートの中に入った。


4人とも驚いた表情をした

でも、すぐに真剣な表情に変わった。


相手のチームもメンバーを変えてきた。

相手のチームはみんな

背が大きかった。

如何にも、強そう・・・


ボールはこっちのチームからだった。

私は素早くボールを取ると

ドリブルをしてシュートをした。


3人くらい、

私のドリブルを止めようとしたけど

遅い。


こんなのが、ほんとに

全国2位なのか?


半信半疑なんだけど・・・


相手のチームは私の

ドリブルに驚いてた。


これくらいで、驚くとか

まだまだ、だよね・・・。


次は相手のチームが攻めてきた。



私は素早く相手から

ボールを奪うと、麗緒にパスをした


麗緒はそのまま、シュート

それと

同時に、試合終了の笛がなった。


67対61で

藤岡高校が勝った。


私は急いで

男子トイレの個室の中に入って

着替えた。


それで、そのまま、

寮に帰った。
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