甘いキス
「あ〜まじだりぃんだけど〜」

そういって休み時間、紗耶香は教室の窓から顔出し呟いている。


「学校なんかやってられねぇ〜〜よな〜〜」

話に入り込んで来たのは優太。

紗耶香が今までずっと好きだった相手だ。この高校も優太が入ると言い出して決めた高校だった。

「何よ?この高校に入りたい入りたいって言ってハシャぎまくってたくせに……」

「それとこれとは別なんだよ……」


そんな愛想のない会話が紗耶香にとっては楽しかった。
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