トレモロホリディ
「え…。

だから名前がミナト…?」


俺の言葉に、美菜ちゃんの顔がますます真っ赤になっていく。


あの日壮真君に電話したのは、


その件だったってことなの…?


「美菜ちゃん…」


「はい…」


「ここ、ペット禁止だよ?」


「う、うん…」


「どこかに、引っ越しちゃうとか…?」


そんなの、イヤだけど。


「ううん…」


「え?

ど、どうして引っ越さないの…?」


俺の問いに、うつむいてしまう美菜ちゃん。


「だ、だって…。

隣に

湊君が住んでるから…」



「え…?」



「湊君の気配を…


ずっと感じていたいから…。


湊君が私を好きじゃなくても


めぐるちゃんの近くに引っ越してしまうまでは


ここにいようって


そう思って


それで…」

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