(続) 冷めた結婚


お風呂から上がって鏡を見ると目が真っ赤に腫れていた。



これは、明日もっと腫れるな…。




今日は、冷やして寝よう。




部屋着に着替えて脱衣所を開けた瞬間、怖い顔の輝が壁にもたれかかっていた。




こちらを見据えて。




「なぁ?」



目が合わせられなくて咄嗟に顔をそむける。



こんな腫れた目を輝に見られたくない。



「お帰り。帰ってきてたんだ」



「お帰りじゃない」



普通に接するのは難しい。輝はかなり怒っていた。



< 100 / 135 >

この作品をシェア

pagetop