(続) 冷めた結婚
お風呂から上がって鏡を見ると目が真っ赤に腫れていた。
これは、明日もっと腫れるな…。
今日は、冷やして寝よう。
部屋着に着替えて脱衣所を開けた瞬間、怖い顔の輝が壁にもたれかかっていた。
こちらを見据えて。
「なぁ?」
目が合わせられなくて咄嗟に顔をそむける。
こんな腫れた目を輝に見られたくない。
「お帰り。帰ってきてたんだ」
「お帰りじゃない」
普通に接するのは難しい。輝はかなり怒っていた。