(続) 冷めた結婚
そう思って、お風呂場へと足を動かす。
いつものようにシャワーを浴びていると、自然と涙がこぼれてきた。
輝…?
輝にとって私ってもう奥さんなのかな?
やっぱり愛莉さんと過ごすのは楽しい?
愛莉さんとどんな会話するの?
ねぇ、輝…。
輝には分からないよ。
私の気持ち。
だって、輝は私じゃないもん。そんなの分かってるよ。
でもね、苦しいの。忘れられないあの感触が。眠っている時ふと思い出すあの時の瞬間が。
全て苦しいの。
輝はこんな経験したことないでしょ?
誰だって、普通はないと思うよ?
幼馴染みに襲われたなんて。