(続) 冷めた結婚

「っん…」


甘くしびれる感覚に、もう意識は半分とんでいて。



時折漏れる恥ずかしい声を両手で塞ぐことが唯一私にできること。



「手、邪魔。聞かせて?愛海の声」



輝は簡単に私の手をそばにあったスポーツタオルで縛ってしまった。



「えっ、ちょ、輝!」


「いいじゃん?たまには」


「でも、美結ちゃんが…っん」


「ドア、鍵かかってるから大丈夫」



いつの間に!


されたこともないことに驚く私と、それを笑顔で眺めるだけの輝。


下着も取られてしまい、私は何も纏っていない姿になってしまった。



「やぁ、輝…。恥ずかしいよ…」


「だめ。綺麗だからもっと見せて」



舐めるような視線と、細く長い指で私の弱い部分をなぞるだけ。


なんともじれったい。

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