クライムハザード

 好戦的で、不敵な笑み。

 安楽椅子探偵。

 確かに、彼女はこの事件が起きてから登庁、退庁以外に警視庁から出ていない。ずっと、この特派の部屋に居る。たまに監察官室へ足を運ぶことはあるようだが。

 ――きっと、事件は解決に向かう。

 勘。

 そうとしか言い様がないけれど、俺は確信していた。

「ほら、ホントに置き去りにするよ」

「あっ、はい!」

 ドアノブに手を掛ける彼女に返事をし、スーツの上着を手に俺は駆け出した。

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