あなたともう一度触れ合うための方法
私の肩まで伸びた髪の毛を乾かしてくれた翼くんはカチッとドライヤーのスイッチを切った。


どちらとも言葉を発しない。
ただ部屋に響くのは時計の音だけ。


大丈夫、大丈夫。もう大丈夫。
翼くんにいっぱい触ってもらいたい。


たくさんキスがしたい。ギュッと抱きしめてもらいたい。そして何もかも忘れるくらい愛してほしい。



「美優・・・キス、していい?」



背中越しの彼の言葉に小さく頷く。こっち向いて。ゆっくりと翼くんのほうに顔を向ける。


重なった視線。
そして近づいてくる翼くんの顔。


「・・・目、閉じないで。美優にキスしてる俺のこと見ていてほしい」



翼くん、また瞳が潤んでる。その姿を見て私もまた瞳が潤む。お互いの視線を絡ませ合いながら翼くんはゆっくりそっと自分の唇で私の唇に触れた。



「美優、美優」



後ろから腕を回され抱きしめられる。ドキドキと音を立てる私の心臓。


思い出した。私、翼くんに触れられるたびずっとドキドキしてたんだ。翼くんが私からそっと離れる。寂しくなってそっと後ろを振り向いた。
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