甘くて苦い

唇が離れてからも、私は目を開けなかった。

速水君がどんな表情をしているのかも、出ていく背中も、見たくはなかった。

遠く、玄関が静かに閉まる音が聞こえた。

瞑ったままの瞳から、涙がこぼれた。

最初で最後のキスは、甘くて苦かった。
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