キモチ

その一言のせいで、空気がピリッと変わった。

「ねぇ麗、俺さちょっとムカついたー」

「そうだね零、俺もムカついたよ」
双子の一人称が変わり、本気な事が伝わった。


・・・・この二人、二重人格なの?


「光輝、手加減しないとダメだよ?」
琥珀ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!


何言ってんの!?

何でまた煽るような事を言っちゃうの!!


「なーに言ってんだよ、もちろん手加減するに決まってんだろーが!」
光ぅぅぅぅぅ!!


もう何いってるの?!

これ以上煽らないでよ!


さっきまでニコニコと笑って見てた成瀬さんも真顔になってるじゃん!

しかも、ぐっすり寝てた桐生さんも起きちゃってるじゃん!


「つうかよー、さっさとかかってこいよ」
光は準備運動をしながらそう言った

「・・・・ケガしないでよ」
ポツリと呟いた

「アイ、光は大丈夫だよ。麗と零の倍は強いから」

「そっか」

ケガだけはしないでほしいな、、、
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