猫とあたしの物語
あたしの雄叫びが、まさか
ふたりの耳に入る訳でもなく
静かに消えていった。
*
「ねぇ、ねぇったら!
何勝手にあたしのメロンパンを
横取りして食べてるわけ?
それから手の怪我、
どうしてくれるのよ?」
あたしは、真っ黒に言うやいなや
攻めの体制に入った。
最後のメロンパンがこいつの手元に
ある。
この前我慢したぶん、
今日は取り返したい。
だけど。。
この猫は、憎たらしい。
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