猫とあたしの物語

あたしの雄叫びが、まさか
ふたりの耳に入る訳でもなく
静かに消えていった。







「ねぇ、ねぇったら!

何勝手にあたしのメロンパンを
横取りして食べてるわけ?

それから手の怪我、
どうしてくれるのよ?」



あたしは、真っ黒に言うやいなや
攻めの体制に入った。



最後のメロンパンがこいつの手元に



ある。



この前我慢したぶん、
今日は取り返したい。



だけど。。



この猫は、憎たらしい。
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