どうしようもないくらい好きでした(仮)
「俺さ…手紙書くから。だから、時々でいいから、俺が居ない間もここに来てくれないかな?」
淋しそうな、それでいて私をみつめる瞳には少しのブレもない。
そんな陸の口から飛び出した言葉は、意外なものだった。
そしてもっと驚いた事。
脱ぎ散らかした部屋の中から、さっきまで履いていたズボンを探し出すと、その後ろ部分のポケットに手を突っ込んでいる。
左のポケットから右のポケットへ。
そして取り出した物は…何の変哲もない小さな鍵だった。