どうしようもないくらい好きでした(仮)



高校生活最後の一年は、正に駆け抜けるように過ぎていった。


それぞれの進路の悩みや、卒業後の将来への不安。
それらは常に頭をよぎっては、私達を憂鬱な気分にさせる。


それでも立ち止まる事もできずに、進んで行くしかないのだ。


今更ながら思うことは、今しかできない事がもっとあったのではないか。
そんな後悔にも似た思いだった。


何気ない日常。
ありふれた毎日ですら愛おしく思えてしまう。
何もない日々ですら、私達にとっては大切な思い出となっていった。






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